山口市の北部に位置する仁保に本社を構える(株)秋川牧
園。「そのルーツは中国の大連で現社長の父親が開設した農園にあります」(甲斐利光営業部長)
1932年(昭和7年)、秋川実社長の父親が中国の大連郊外に250haの秋川農園を開いた。モットーは「口に入れる物に間違いがあってはならない」で、りんごの栽培や地ビールの醸造、養鶏、有機栽培などを行っていたという。秋川社長が日本に引き揚げたのは終戦前の44年。この頃から養鶏を手がけ、48年に養鶏(採卵鶏)農業組合を設立、品種改良やふ化事業に取り組んできた。
ところが62年、米国から生産効率の高いハイブリツド(一代雑種)鶏が大量に輸入され、国内の養鶏業者は大打撃を受け、組合も廃業に追い込まれた。その負債を整理しながら再建を目指した秋川社長が確信したことが「健康・安全・おいしさ」にこだわった農業を追求していくことだった。
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72年に開設した養鶏部門を、79年に「健康な食べものづくりのネットワークセンター」として法人化し、秋川食品(株)を設立した。ネットワークとは本来、同じ理想を抱き、価値を創造する意欲と自立性をもって自発的に働いていく者たちのつながり。その理念のもと、秋川食品がそのセンター的役割を果たしてきた。後にこれを(株)秋川牧園と改め、現在、そのネットワークには鶏卵をはじめ牛乳、若鶏に豚などの食肉や有機農産物を生産する専門景家が参加している。
このため、生産者と役職員が出資する経営を基本としており、パート職員もその例外ではない。 (株)秋川牧園と生活クラブは「鶏肉」(一部単協)や「とりがらスープ」、クリスマス用の「若鶏ローストチキン」などの供給を通しての提携関係にある。今年はさらに、手作りに挑戦してみようということで、「丸鶏中抜き」などにも取り組んでいる。
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