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容器包材からの環境ホルモン問題についての対応
2004年11月25日
『環境ホルモン』って、なに ?
生活クラブ連合会 ●●● 人工の化学物質の中で、動物の生体内に取り入れられると、その物質が生体内でまるで「ホルモン」のように作用するなどして、生体内の内分泌系を撹乱する作用がある物質のことです。公式には「外因性内分泌撹乱物質」と呼ばれ、「環境ホルモン」は通称として使用されている呼称です。 もともと「ホルモン」とは「動物体内の内分泌器官で作られる化学物質で、血液中に分泌されて体内の他の場所に運ばれ、特定の器官に微量で作用するもの」と定義されています。
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| 分 類 | 人工化学物質 | |
| 廃棄物< | ダイオキシン類 | 廃棄物処理での副次的生産物 |
| PCB類(ポリ塩化ビフェニール)等 | コンデンサ・変圧器の熱媒体 | |
| 医薬品 | DES | 医薬品(合成エストロゲン) |
| 有機塩素系農薬 | DDT等 | 有機塩素系殺虫剤 |
| 有機金属 | TBT(有機スズ)等 | 船底塗料・魚網防汚剤 |
| プラスチック樹脂> | ビスフェノールA | ポリカーボネート樹脂・エポキシ樹脂の原料 |
| フタル酸エステル類 | 塩化ビニール樹脂の可塑剤 | |
| スチレン類 | 発泡スチロールの原料 | |
| アルキルフェノール類 | 印刷インキの原料・合成界面活性剤の原料 |
・現時点では、トータルで約70種程度が、様々な機関で、リストアップされています
容器包材と、どんな関わりがあるの?
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容器包材の材質を調査する中で、本来食品を保護し、流通させるための容器包材から、
主に熱を加えることなどにより「環境ホルモン」が溶出、食品に移行し、結果として、
間接的な食品汚染物質となるという問題がある事が分かりました。
生活クラブの基本方針
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私たちは、「安全・健康・環境」生活クラブ原則に基づき、
消費材の安全性の追求・有害物質の排除および情報の開示を積極的に進めています。
これまでも、ごみ問題等から塩化ビニール製品の原則的な排除や、 発泡スチロールの不使用などを進めてきました。この容器包材に関わる「環境ホルモン」問題についても、 緊急に、該当消費材の点検・調査を実施し、1998年4月に生活クラブ連合会としての基本方針を決定しました。 それは以下の2点に集約できます。
| 1)生活クラブは「疑わしきは、使用せず」を原則に、該当する消費材について、現状可能な限りの回避を基本として対応する。 |
| 2)ただし、消費材への「環境ホルモン」の溶出が判明した場合には、事実を明らかにし、積極的な情報開示を行う。 |
「環境ホルモン」問題に対する、国内外の専門機関による見解は「人体への影響については科学的に解明されていない」とし、この問題への対応は調査・研究のみを優先し、現状可能な回避・予防策を率先して実施しようとはしていません。この問題に先駆けて対応しているOECD(経済協力開発機構)やEPA(米国環境保護庁)等でさえ、部分的な調査研究の結果の目途は、はっきりとした人体への影響が解明されてから回避・予防策を検討して行くとしており、これでは「取り返しの付かない事態を招く」おそれがあります。
そのため、生活クラブ連合会としては「万が一の取り返しの付かない事態」とならない様に、早速、実現可能なところから、できうる限りの回避策を実施してきました。
ただしこの問題は、数年前まで多くの人が知らなかった、あるいは顧みなかった問題であり、代替への対策には困難な課題がたくさんありました。そのため、多くの提携生産者や容器メーカーに協力いただき、可能な限りの対策を進めてきました。
生活クラブ連合会は、代替可能な消費材だけでなく、現状代替策がない消費材についても、取組みは継続しながらも事実を組合員に公開し、組合員の正当な「知る権利」に率先して応えて行きます。
生活クラブの緊急対策について
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上記の基本方針に基づいて、次のような「緊急対策」を実施してきました。
緊急の調査を実施した結果、生活クラブが使用している缶に限らず、一般的な缶容器は、1)内面塗料がエポキシ樹脂で、2)レトルト(加圧・加熱)殺菌した缶からのビスフェノールAの溶出割合が比較的高い(9〜38ppb/検出限界:5ppb以下)ことが判明しました。
そこで生活クラブでは、この缶容器の代替を最優先の課題とし、缶素材の変更という缶メーカーをも巻き込んだ対策を実現、その結果、2003年11月、全ての缶容器でビスフェノールAの溶出を10ppb以下にするという第一次対策を完了しました。さらに、限りなくゼロに近づける対策も継続しています。
また、袋容器についても、一般に色々な添加剤が使用されていることがわかったため、生活クラブではそれらあらゆる添加剤を排除した「無添加追求フィルム」の導入を進めてきました。2004年3月時点での成果は、151品目で「無添加追求フィルム」を使用し、2003年度に供給した総点数は1300万点でした。
【現時点で、環境ホルモンによる問題があるとされている一般的な容器包材一覧と、生活クラブ連合会の対応】
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| 1)塩化ビニール製容器 | 製造時に可塑剤としてフタル酸エステル類が添加されています。 | ■口径の広いびんのキャップ密封材には、現状代替技術がなく対応できていません。これに関する溶出データはありませんが、使用面積割合からすると、ごくわずかであると想定できます。 ■その他については、全て対策済みです。 |
| 2)ポリカーボネート製容器 | ビスフェノールAが主原料です。 | ■全て対策済みです。 |
| 3)発泡スチロール容器 | スチレン樹脂が主原料です。 | ■原則として使用していません。98年度の自主管理・容器包装基準から禁止項目として提案しており、今後も使用しません。 |
| 4)缶容器 | 缶の内面塗料にエポキシ樹脂が使用されている場合があります。 | ■問題があることがわかったため、どんな内面樹脂がコーティングされ、どんな殺菌温度の場合に、缶容器の内面樹脂からビスフェノールAが多く溶出するかについて、緊急に調査し、対策を進めた結果、2003年に全ての缶容器でビスフェノールAの溶出を10ppb以下にすることができ、現在もさらに削減する対策を進めています。 |
| 5)包装材の印刷インキ成分 | インキ成分に「環境ホルモン」が使用されている場合があります。 | ■インキの成分が食品に移行・溶出しているというデータはありませんが、環境ホルモン物質のできる限りの排除の観点から、積極的に調査・対策を進めています。 |
これからの対応について
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問題解決の基本は、利用結集と仲間づくりです(例えば製缶メーカーを動かした力など)。積極的に拡大を呼びかけていきましょう!
情報公開について
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「安全・健康・環境」生活クラブ原則に基づき、今後も安全・健康・環境に影響を及ぼす事柄に関しては、たとえ不利益となると思われる情報であっても、積極的にお知らせしていきます。
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