2月16日産経新聞朝刊 |
| 飲料容器 「リユース」使用増 環境配慮 Jリーグ会場など導入(2/16) |
| 飲料容器の使い捨てをやめ、何度も使えるリユース(再使用)容器を採用する動きが出てきた。使い捨て容器を回収しリサイクルするより、「そもそもごみを出さないリユースの方が環境への影響が少ない」との認識が広がってきたためだ。 サッカーJリーグの試合会場では、売店でビールやジュースなどを使い捨てカップの代わりに、リユースカップで販売するケースが増えている。 「環境首都」を目指す名古屋市は給食事業者のエームサービス(東京)などと連携して昨年九月から、市内の瑞穂陸上競技場の試合で、五十回は使える容量七百七十ミリリットルのリユースカップを導入。トウモロコシが原料の生分解性プラスチック製のため、最終的に土に返すこともできる。 飲み終わった後、会場内の回収場所に返却してもらうが、心配された回収率も平成十六年の四試合平均で94%と高かった。市環境局の西田秀明・減量推進室主査は「年間十二試合として、一・五トンのごみ減量と六・三トンの二酸化炭素削減が期待できる」とアピール。大分、横浜両市の競技場も導入済みだ。 コーヒー店チェーン「エクセルシオールカフェ」は十四年、原則として使い捨てカップをやめ、陶器のマグカップにした。カップを持参すると飲み物が二十円引きになるサービスもある。リユースは洗浄・回収の手間とコストが問題とされるが「食器洗浄機を使っているが、使い捨て容器の場合とコストはほとんど違わない」と経営するドトールコーヒー広報・IR課。 同社やファストフードチェーンなどにリユース容器使用を提言してきた環境NGO、FoEジャパンの瀬口亮子さんは「ファストフード店などは若い世代に影響が大きく、リユースへの転換は高く評価できる」と話す。 アルミ缶やペットボトルに押され全国の使用量が九年の四百万トンから十四年は二百十八万トンと減少が著しいガラス瓶を見直す動きもある。 生活クラブ生協など六団体(組合員約百五十万人)が参加する「びん再使用ネットワーク」はジュースやしょうゆ、ジャムなどの容器に、今までより軽量なガラス瓶を採用。共同購入の配達の際、空き瓶を回収する方式で十五年度は千五百万本を供給、76%を回収した。 環境面では有利なリユース容器だが、返却の手間や、瓶では軽さ、携帯性に劣るなどの欠点があり全体的には減少傾向にある。七年に制定された容器包装リサイクル法は十八年度の改正に向け経済産業、環境両省で見直しの検討が進んでいるが、再使用可能な容器の目標利用率設定などリユース推進のための制度づくりも論点になりそうだ。 2005/2/16(産経新聞朝刊 |