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2006年2月16日 日本農業新聞

遊休地に飼料用米⇒豚しゃぶ食べて自給率の向上を

   「こめ育ち豚」5月発売

 豚しゃぶ食べて食料自給率を向上させよう--。山形県遊佐町で産官学が連携する「飼料 用米プロジェクト」が、間もなく実を結ぶ。遊休農地で飼料用米を生産して豚に与え、「こ め育ち豚」として販売するもの。水田の荒廃を防ぎ、飼料を賄って自給率向上に役立てる。
15日は東京都内で豚肉のお披露目会があり、試食した消費者からは「柔らかい」「甘い」などと好評だった。販売は5月から始める。

山形県遊佐町 産官学が連携
  プロジェクトは遊佐町とJA庄内みどり、山形大学、養豚経営の平田牧場、地元の特定非営利活動法人(NPO法人)ゆざ環境協働組織鳥海自然ネットワーク、生活クラブ生協などが連携して進めてきた。飼料用米は今年度から本格的に栽培し、19ヘクタールで108トンを収穫した。
  水田は町が遊休農地を借り受け、NPO法人に貸し出す。同法人は、地元の生産者37人に米作りの作業を委託。秋に収穫した飼料用米は、JAが区分保管して平田牧場に販売し豚に与える仕組みだ。
  町は今年度、「食料白給率向上持区」の指定を受け、NPO法人も農業生産ができる。研究機関と連携し多収品種や、鉄コーティングもみによる直まき栽培も試した。
  お披露目会には、関係者ら約150人が集まった。小野寺喜一郎町長は「家畜の餌はほとんどが輸入。食料自給率の向上に向け、地域から食の立て直しをしていきたい」と意気込んだ。
  平田牧場は昨年11月から、米の給餌を開始。肥育を仕上げる最後の2カ月間、トウモロコシを減らし、餌に砕いた米を10%混ぜて与える。豚肉は生活クラブ生協が、4つの部位を「こめ育ち豚しゃぶセット」として販売。初年度は、6000頭分を販売する予定だ。