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2006年7月11日 日本経済新聞

  暮らしランクアップ 大人向け食育講座 

 何となくを明確に
 調理や食材、食べ方の知織を学ぶ授業「食育」。子供たちだけが受けるのではもったいない。都内各地で開かれている、大人向けに食を意識し、考える「食の講座」をのぞいてみよう。
  「豚肉の輸入はどこからが一位?」「う−ん」「正解はデンマーク」
  生活クラブ運動を進めるCSまちデザイン(世田谷区)が開く市民講座。今回のテーマは「フードマイレージ」だった。天ざるそば、豚カツ、ハンバーグなど代表メニューの食材が、どの国から輸入され、日本からの距離と輸入量を掛け合わせたフードマイレージがいかに大きいかをクイズを交えて学んでいく。
  「何となく知っているだけの食の知識を確認したかった」と参加したのは同区に住む相馬祥さん(31)。講座の後は東京産野菜をふんだんに使ってキッシユを作る調理教室も。洋風メニューが国産食材で工夫しておいしく食べられる体験に「うちでもやってみよう」とメモをとる姿が目立つ。
  「幼児を持つ母親が食について勉強したいと積極的」と話すのは食育暮楽部(渋谷区)代表の森野恵子さん。栄養、伝統、日本の食文化などの話題を盛り込みながらの講座と、幼児も参加しての料理教室は枝豆を出してつぶすずんだもちや弁当、クリスマスのごちそうづくりなど季節ごとにテーマを変える。
  品川区大井町の「みんなの食育ステーション」では週に三、四回ほどテーマをかえた講座が開かれている。商店街の空き店舗を改装して小さな台所を設けた。薬膳、デトックス(毒出し)、エコ料理など流行を取り入れながら食の基礎を教える内容に千葉、埼玉などから通ってくる。
  フードマエストロクッキングスクール(渋谷区)は「一流の食べ手になろう」と呼びかける。南麻布のフレンチレストラン「プティポワン」の北岡尚信シェフら料理人が監修し食材の目利き、プロのこつを学ぶ。
  シェフ自身から学ぶ企画も盛りだくさんだ。