1月12日に山口県で発生した鳥インフルエンザは、すでに報道されていますように、その後の拡散が見られなかったことから2月19日午前0時をもって移動制限区域が解除されました。それに伴う生活クラブの対応をお知らせするとともに、あらためて生活クラブの鶏肉・鶏卵生産に対する考え方を確認します。
2月24日より制限区域内の出荷を再開します
山口県では国が定めた防疫マニュアルに従い、発生農場から30km圏内の農場について卵や鶏の移動を禁止し、発生農場における処理終了後に圏内に感染が拡大していないか、各農場の疫学調査を実施しました。その結果感染していないことが確認されましたので、2月19日より移動制限が解除され、出荷できるようになりました。
生活クラブが提携している鰹H川牧園についても4農場が移動禁止の対象となっていましたが、2月5日に血清抗体検査及びウイルス分離検査を実施し、問題がないことが確認されました。当初の生産計画どおり、2月24日より農場からの出荷が始まります。うち2農場が2月中の出荷となり(1農場は鶏がいませんので出荷もありません。残り1農場は3月出荷)、そのうち1農場分5,750羽については、生活クラブ向け(デポーの冷蔵供給品)に出荷されることを確認しています。なお、2月17日に大分県で鳥インフルエンザの発症が確認されましたが、近隣に生活クラブの関係農場はありません。
提携生産者の防疫体制は引続き現状の対応を継続します
山口の発症例では感染経路が未だに特定されていませんが、原因としては、野鳥との接触、感染した鳥のフンとの接触(ヒト、車輌、器材)などいくつかの経路が想定されます。
これまでのニュースでもお知らせしたように、提携先の各生産者では、野鳥の侵入防止のための金網の点検・補修や、部外者の立入り規制、器材や機器類の消毒の徹底などの対策を引続き実施しています。
生活クラブの鶏卵・鶏肉を利用しよう
鳥インフルエンザの発症に伴って開放鶏舎や鶏フンによる感染の不安が取りざたされ、鶏卵や鶏肉の買い控えが一部で広がっています。あらためて生活クラブの考え方について確認をします。
採卵鶏農場、肉用鶏農場とも、生活クラブの提携先農場は開放形式の鶏舎です。これは屋根や扉はありますが、自然の風や光が入るように、壁を網目状にしたものです。開放形式の鶏舎は光や風が入ると同時に、きちんと管理をしていないと病気の原因となる野鳥やネズミも入ってきてしまいます。そういう点では手間=コストのかかる飼育方法ですが、私たちは開放鶏舎で育てる方を支持します。なぜならば、窓もなく一日中薄暗い鶏舎の中で育った不健康な鶏ではなく、自然な環境の中で健康に育った鶏や卵を望むからです。また、消毒薬を多用しなければいけないような生産方法も好ましいとは考えません。健康に育てることが免疫力を高め、薬に頼らない飼育に繋がります。生き物が本来もっている力を引き出す飼育管理を重視しているのです。
無洗卵についても同様に考えています。一般的には見栄えをよくするために、卵を次亜塩素酸ナトリウムで洗いますが、これは消毒をするのと同じことです。生活クラブではフンを拭取ることはしますが洗卵はしていません。洗卵することでクチクラ層というウイルスや菌の進入を防ぐ層をはがしてしまうからです。卵が本来持っている防衛力を活かすために洗わないのです。フンがついたものはふき取って出荷していますが、気になる場合は使う前に洗えば問題はありません。(写真説明=生活クラブの提携生産者の鶏舎。開放鶏舎は、寒い季節には回りのカーテンを閉めて温度管理をします)
私たちは、鶏肉や鶏卵の安全性は健康に育てることから始まると考えます。生産者にとって開放形式の鶏舎は手間のかかる飼育方法ですが、私たちの考えを理解し、日々生産に努力を重ねています。年頭の鳥インフルエンザ発症報道以降、とりわけ鶏卵や鶏肉の生産者は風評被害から大きな打撃を受けています。
私たち自身が作り出した「健康に育てる」という考え方をもう一度確認し、継続的な共同購入で生産を支えていきましょう。